千葉市科学館では、訪れた人たちが日常のありふれたことやなにげないことの中から科学を発見し、科学に親しむ機会を作りたいと思っています。びっくりするような先端技術も、もとは単純明快な科学の原理に基づいています。この単純で時には美しい科学の原理を、館内の展示に手でふれたり、スタッフとのコミュニケーションを通して理解したり、各種ワークショップや講座(ものづくり教室や実験教室)に参加したりする中で、体得していくことを期待しています。このように、「日常の身近なところから科学へ」が千葉市科学館の大切なキーコンセプトです。また一方では、子どもたち、引率のご両親やシニアたち、つまり、市民にとって訪れたことが楽しくて、また来たいと思わせるような科学館でなければなりません。そのため、プラネタリウムをはじめとして、子どもたちの発表会、頭を使う遊び場、大学の先生方、大学生たち、企業のOBたちによる子どもや市民参加型の講座や実験教室、ものづくりの企業が参加する教室、各種市民活動のグループを横につなげる試みなど、盛りだくさんの楽しい企画を実行します。 長年のご利用のため展示物の一部には経年劣化が見受けられるようになりました。そこで、2022年度に常設展示の一部をリニューアルし、装いも新たに出発することになりました。新しい科学・技術を紹介した展示もあります。以前から設置してある展示物同様、新らたに導入された展示にも興味をもってお楽しみいただければと願っています。そして、これまで通り、散歩がてらにひょいと中をぶらついてみるかという気を起こさせる科学館、是非そういうものにしたいとスタッフ一同、張り切っています。
千葉市科学館館長
千葉市科学館は、日常の視点で科学を捉え、子どもから大人まで楽しめる参加体験型科学館です。活動を支えるスタッフやボランティアによる、人から人へのコミュニケーションを大切にした「人が主役」となる施設です。ふとした日々の疑問や、何気なく見過ごしている現象を科学と結びつけて紹介し、来館者と気づきを共有することを目指しています。
設立主旨(千葉市科学館設置条例より)
科学に関する知識の普及及び啓発並びに青少年の創造力の涵養を図り、市民文化の発展に寄与する。
千葉市科学館が目指すもの
科学を狭義で捉えることなく、芸術、歴史等幅広い領域で捉え、さまざまな文化と科学にふれあえる場を提供していきます。そのためこれまで科学にあまり興味が無かった方や年少者に対しても、日々の生活に潜む科学へ導き、「わくわくする体験」をサポートします。人から人へその体験を広げていくことを目指しています。
千葉市科学館の活動ポリシー
千葉市科学館スタッフ一同は、日常の視点で科学を捉え人が主役となってさまざまな活動を展開するために、次のことに積極的に取り組んで参ります。
- (1)日常のくらしと科学の架け橋となる:オーダーメイドの科学体験支援
- 展示、ワークショップ、サイエンスショー、講座、講演、ウェブなど幅広い活動を通して科学の「気づき」を提供します。来館者の科学の「気づき」を共有するために、館スタッフ、ボランティアは日常のくらしと科学の架け橋として存在し、来館者の希望に沿った体験支援を展開していきます。
- (2)交流と賑わいを創出する:複合施設Qiballや地域との連携事業の推進
- 千葉市科学館は愛称“Qiball(きぼーる)”と呼ばれている複合施設の中にあります。そのため他の施設との連携を図り科学館から“Qiball”全体へ広がる事業を展開します。 また周辺地域との連携した事業も図り、人が行き交い、科学館から館外の街へ賑いが広がることを目指します。
- (3)人の輪を広げる:知と活動のネットワークの構築
- 千葉市科学館の活動は、市民(ボランティア、科学・数学系NPO法人他)、大学等の高等教育機関、小中学校、産業界、他の関連施設とのネットワークの構築によって展開をしていきます。この知と活動のネットワークを充実させ、多彩なメニューを展開することが、末永く親しまれ、何度も足を運んでもらえる科学館につながると考えます。
千葉市科学館からのメッセージ“日常の視点で科学を探究する姿勢”を込めてふとした疑問、質問(Question)のQと探究する道具 “虫眼鏡”を重ねています。 science のSが虫眼鏡を通して大きくなっていることに気づきましたか?