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大人が楽しむ科学教室2018「何かが蠢(うごめ)く地球深部で ‐海底掘削計画の夜明けを見つめた技術開発者たちの話‐」

地球内部の諸現象は地表から見える地質学的事件の単純な延長では無いのです。その昔は「地球表面に垂直の穴を開けてその周辺の地層現象を観察し、広域にわたる不可思議を理解するという事は殆ど不可能だろう」が一般的理解でした。風穴を開けたのはソ連(現:ロシア)の超深度掘削事業(コラ半島掘削)、ドイツの超深度掘削技術開発とアメリカ(後に国際協同計画)による深海掘削計画でした。結果は「非常に硬くても掘削深度10,000mを超える事は可能。地下で正確に垂直掘削が可能。掘削で緻密な科学データの回収は可能。海底下の地層についても同じ原理が適用出来る。」でした。人々は「地下深部は水平方向に広大に繋がり、物質移動が行われ地下深部にAnother Worldが有る。生命の誕生もその世界で起こった事件かも知れない。」と気付きました。この講座では、地球深部掘削の未明から夜明けまでの技術開発を含めた先端技術開発者の夢と夢の実現への努力をお話したいと思います。

[日時] 2019年3月17日(日) 13:30~15:00

[会場] 10階探究実験室

[対象] 高校生~大人(小・中学生で興味のある方も参加できます)

[定員] 40名

[申込]   事前に電話(043‐308‐0511)でお申込みください。

[講師] 木下 肇(JAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)フェロー・千葉市科学館ボランティア)

[プロフィール]きのしたはじむ)1939年生まれ。72年東京大学大学院理学研究科地球物理学博士課程修了、理学博士。東京大学理学部助手、気象大学校助教授、千葉大学理学部教授、東京大学地震研究所教授などを歴任。1977年アメリカの深海掘削計画(DSDP: Deep Sea Drilling Project)に参加・乗船し、海洋底掘削研究に関わる。その後の国際深海掘削計画にも合計8航海乗船し、日本の深海掘削研究計画の初期から発展まで長く貢献してきた。95年、現在の海洋研究開発機構の前身でもある海洋科学技術センターの深海研究部長に就任。99年海底下深部構造フロンティア長及び深海地球ドリリング計画推進本部長を務め、当時の科学技術庁の指導を受けて深海研究掘削船「ちきゅう」の建造促進と同時に国際的運用組織(IODPIntegrated Ocean Drilling Program)設立も手掛けた2004年 独立行政法人海洋研究開発機構理事に就任、08年退任。JAMSTECフェロー第1回受賞者。主な著書に「地球の探究(大原隆、西田孝 共著:朝倉書店1989年)」「地球の内部で何が起こっているのか?(平朝彦、徐垣、末広潔 共著:光文社新書2011年)」などがある。現在は千葉市科学館ボランティアとして活動中

(チラシ)大人が楽しむ科学教室3月17日講座

開催時間 2019年03月17日1:30 PM - 3:00 PM

講座・講演

2019年03月17日