「笛」と聞いてどんな形を思い浮かべますか? きっと、リコーダーやフルートのような形ですよね。今回紹介するノーズフルート、なんと、「鼻息」を吹きこむ穴しか開いていません。でも、ちゃんとメロディを演奏できるんです。ではどうやって演奏するのでしょうか?
実は、鼻息を集めて音を出し、口の中の空間の大きさで音の高さを変えているのです。リコーダーで例えると、ノーズフルート本体が吹口のパーツ、自分の口が音の高さを変えるパーツの役割を果たしています。なので、慣れれば歌う感覚で演奏できちゃうんです。本体の素材はプラスチック製、木製、陶器製など様々。インターネットで型紙を探せば、厚紙で自作も可能。ぜひノーズフルートを作って、演奏してみてください!
左: 筆者所有の木製および陶器製のノーズフルート
右: ノーズフルートの音の鳴り方の説明図 ①鼻息が集められ、②発生した音の高さが口の中で変化し、③口の外へと出ていく。
参考文献:大場 啓介, 長嶺 拓夫, 森 博輝, 佐藤 勇一. (2015). 鼻笛に関する基礎的研究. 日本機械学会論文集, 81(824), DOI: 10.1299/transjsme.14-00593.
執筆: あきもと