シャボン玉がキラキラと色を変える様子は、見ていてなかなか飽きないものです。シャボン液の多くは透明ですが、シャボン玉には色がありますよね。シャボン液には色がついていないのに、なぜシャボン玉はカラフルに見えるのでしょう?
リンゴは赤い光だけを反射し、他の色を吸収するので赤く見えます。では、透明なシャボン玉はどうしてカラフルに見えるのでしょう? シャボン玉の膜に光が入ると、そこでお互いに強め合ったり弱め合ったりします (これを光の干渉といいます)。そして、特定の色の光だけが強くなったり弱くなったりすることで、透明なシャボン玉でもカラフルに見えるのです。
このように、実際に色がついていなくても、物の表面の形に由来して見える色を「構造色」と呼びます。CDやDVDの裏面、世界で最も美しいと呼ばれる蝶、モルフォチョウの鮮やかな色も構造色で彩られています。
執筆: まるやま