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オリオン座の「三つ星」~千葉に伝わる和名~

 オリオン座は、砂時計の形をした星並びが街中でもよく目立つ星座です。4月の午後8時ごろは、西の空で横向きに傾いているので、リボンや蝶々の形に見えるかもしれません。

 その中でも3つの星が一直線に並んだ「三つ星(ミツボシ)」は特徴的で、「ミタラシボシ」、「ダンゴボシ」など、昔から日本で呼ばれていた和名が多数あります(お腹が空いてきそうな名前です)。千葉では、富津市などで「サンギボシ」、成田付近で「シャクゴボシ」と呼ばれていたそうです。漢字で書くと「算木星」と「尺五星」で、星が三つ並んでいる様子を棒に見立てたようです。

 日も長くなり、そろそろ西の空に沈んでいくオリオン座。宵の空で再び見えるのはしばらく先になります。見納めに探してみてはいかがでしょうか?

参考書籍: 「星座遍歴 抱影随筆選集Ⅲ」/ 野尻 抱影 著(恒星社)、「日本の星名辞典」/ 北尾 浩一 著(原書房)

執筆: 天文担当

2021.04.05