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あなたは右利き? 左利き? その3 ~利き耳、ではなく聴き耳!?編~

利き手、利き足、利き目の話に続いて、今回は利き耳です。小さい音を聞くとき、耳に手を当てて聞き取ろうとした経験はありませんか?このとき手を当てた耳が利き耳です。ところが、話をしっかり聴くための耳は右耳と決まっています。これは、「音」を「言葉」として聴くために、脳が音の情報を処理するしくみと関わっています。

「音」の情報は、入ってきた耳と反対側の脳の聴覚野で受け取り、その後、左脳だけにあるウェルニッケ野(感覚性言語野)というところに情報が送られ、そこで初めて「言葉」として認識されます。なんと、右脳にはこのウェルニッケ野がないのです!

もうおわかりですね。右耳から入った情報は、【右耳】→【左脳の聴覚野→ウェルニッケ野】の移動で、右脳と左脳をまたいでの移動は1回で済みますが、左耳からの場合は、【左耳】→【右脳の聴覚野】→【ウェルニッケ野】と、右脳と左脳をまたいでの移動は2回となります。このため、右耳で聞いた方が右脳と左脳をつなぐ通路(脳梁)を通る回数が1回で済み、よりしっかり話を聞けるのです。そういうわけで、特に電話で大事な話をするときには、右耳で聴くのがおすすめです。

執筆:やまちゃん

2021.03.13