利き足に続いて、今回は利き目編です。利き目とは、ふだん使っている方の目のことです。「えっ!? 両目で見てるけど?」って思いますよね。でも、日常生活のほとんどの場面ではどちらか片方の目で見ています。実際に次の手順で確かめてみましょう。
- 人差し指を立てて顔の前に出し、まずは両目を使って少し離れた部屋の角や窓枠などの縦の線に人差し指を重ね合わせます。
- 次に、片目ずつ閉じてみてください。人差し指が、重ね合わせていた縦の線から大きく動いたときに閉じている方が利き目です。
いかがでしたか? 結構大きく動くので、びっくりした人もいるかもしれませんね。「ほとんど利き目だけで見ているなら、片目でもいいんじゃない? 」と思った人もいるかもしれません。でも距離感をつかむなど、ものを3次元的に見ること(立体視)は、両目で見ることで可能になっています。また、ヒトの目には盲班(昔は盲点と言っていました)があり、ここに像を結んでも見ることができませんが、両目で情報を集めることで補完しています。盲班の実験もおもしろいので、また別の機会にご紹介します。
執筆:やまちゃん