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試験に遅れたくないから乾電池を開発?

電池で有名な日本人といえば、リチウムイオン電池の開発で2019年のノーベル化学賞を受賞した吉野彰さん。でも実は他にもいるんです。
それは、世界で初めて乾電池を開発した屋井先蔵さん。屋井さんは学生のときに寝坊して受験に失敗し、そのとき「電池で正確に動く時計があれば」と思ったのがきっかけだとか。23歳のとき、電池で動く時計の開発に成功しますが、当時の電池は中身が液体のままだったため、冬は凍って使えないものでした。その後、炭素棒にパラフィンを染み込ませる方法で、世界で初めて乾電池を開発したのです。
「困っていることを解決したい」は、発明のきっかけでありモノづくりの原動力です。みなさんの身の回りにも、発明の種が転がっているかもしれませんね。

 


屋井乾電池 (画像提供: 一般社団法人電池工業会)

執筆: のぞえ

2020.06.01