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「節分」ってどんな日? どうやって決まるの?

「豆をまいて鬼退治」というイメージの「節分」ですが、どのような日でしょうか。

「節分」は日本の暦のひとつで、季節の分かれめの日を示します。暦には「立春」、「立夏」、「立秋」、「立冬」という各季節の入口となる日が決められます。その前日が「節分」です。では、季節の日はどうやって決められるのでしょうか? この季節の日を「二十四節気」といい、1年を24等分、つまり太陽が1周する360度を24で割った15度ごとに、それぞれの名前が付けられています。春の気配を感じる「立春」のほか、昼が最も長くなる「夏至」、暑さがおさまる「処暑」、最も寒さがつのる「大寒」などがあります。ちなみに「節分」は二十四節気ではなく、それを補助する「雑節」のひとつです。

ところで、季節の分かれめである節分は1年に4回ありました。どうして春の節分だけ残ったのでしょうか? 元々、豆を撒(ま)いて邪気を祓(はら)う行事は、大晦日(おおみそか)に行うものでした。旧暦では立春から新年が始まるため、春の節分に、この行事を行います。このことが重要視され、「節分」といえば立春の前日を示すようになりました。

参考: 国立国会図書館「日本の暦」(https://www.ndl.go.jp/koyomi/introduction/index.html), 国立天文台「暦計算室」(https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi)

執筆: むとう

2021.01.29